こんにちは。今回はAmazon Auroraの作成方法について、紹介します。
Amazon Auroraの概要について、以下をご参考ください。
Amazon Auroraのデータベース作成方法
実際にAmazon Auroraのデータベース作成を実施します。
最初に、AWS管理コンソールの左上の検索バーから「rds」と検索し、サービス欄の「RDS」を選択します。
RDSのダッシュボードが表示されます。
最初にサブネットグループを作成します。
サブネットグループは、作成するデータベースインスタンスが配置されるサブネットを指定する設定です。
VPC内の2つ以上のサブネットの論理的なグループです。
画面左のサイドバーから「サブネットグループ」を選択します。
サブネットグループの管理画面が表示されますので、画面右上の「DB サブネットグループを作成」ボタンをクリックします。
サブネットグループの作成画面が表示されますので、設定を記載します。
設定の各項目は以下の通りです。
設定が完了したら、画面右下の「作成」ボタンをクリックします。
No | 設定項目 | 説明 |
---|---|---|
① | 名前 | サブネットグループの一意の識別子を入力します。 管理しやすい名前を選択することが推奨されます。 |
② | 説明 | サブネットグループの用途や特徴を記述します。 任意ですが、管理のために記入することをお勧めします。 |
③ | VPC | サブネットグループを作成するVPCを選択します。 既存のVPCのリストから選択します。 |
④ | アベイラビリティーゾーン | サブネットが存在するアベイラビリティーゾーンを選択します。 少なくとも2つ以上のアベイラビリティーゾーンを選択することが推奨されます。 |
⑤ | サブネット | 選択したアベイラビリティーゾーン内の特定のサブネットを選択します。 プライベートサブネットを選択するのが一般的です。 今回もプライベートサブネット2つを選択しています。 |
サブネットグループが作成されました。
次に、データベースを作成します。
左のサイドバーから「データベース」を選択します。
データベースの管理画面が表示されます。
右上の「データベースの作成」ボタンをクリックします。
データベースの作成画面が表示されますので、設定を記載します。
主な設定の各項目は以下の通りです。
設定が完了したら、画面右下の「データベースの作成」ボタンをクリックします。
No | 設定項目 | 説明 |
---|---|---|
(1) | データベース作成方法を選択 | データベースの作成方法を選択します。 詳細な設定を実施しなくても簡単に作成できる方法も選択できます。 ・標準作成: 詳細な設定オプションを提供 ・簡易作成: 基本的な設定のみで素早く作成 |
(2) | エンジンのタイプ | 利用するデータベースエンジンを選択します。 今回は「Amazon Aurora」を選択します。 |
(3) | エンジンバージョン | 選択したデータベースエンジンのバージョンを選択します。 MySQLのバージョンは8.X系もありますが、今回は課金コストを考慮して5.X系を選択しています。 |
(4) | テンプレート | データベースクラスターを作成する際に使用できる設定のプリセットを指定します。 利用用途に応じて、以下の選択が可能です。 ・本番稼働用: 高可用性設定が自動的に有効化 ・開発/テスト: 基本的な設定で作成 |
(5) | DB クラスター識別子 | クラスターの一意の名前を設定します。 |
(6) | マスターユーザー名 | 管理者アカウントのユーザー名を設定します。 |
(7) | 認証情報管理 | 管理者アカウントの認証方法を設定します。 ・AWS Secrets Managerで管理 ・セルフマネージド:独自でパスワードを設定する 今回は、「セルフマネージド」を選択し、パスワードを設定しています。 |
(8) | クラスターストレージ設定 | 課金体系によって、2種類の設定を選択できます。 アプリケーションのI/O要件と予想されるコストを考慮して選択する形になります。 |
(9) | DB インスタンスクラス | データベースのインスタンスクラスを選択します。 メモリ最適化クラスとバースト可能クラスを選択できます。 |
(10) | マルチ AZ 配置 | 高可用性のための複数AZへの配置設定 |
(11) | コンピューティングリソース | EC2インスタンスからの接続があらかじめ分かっている場合は、自動できにDBへの接続設定を実施してくれます。 今回は作成のみ実施しますので、「EC2 コンピューティングリソースに接続しない」を選択しています。 |
(12) | Virtual Private Cloud (VPC) | DB クラスターを配置するVPCを選択します。 |
(13) | DB サブネットグループ | DB サブネットグループを選択します。 先ほど作成したサブネットグループを選択しています。 |
(14) | パブリックアクセス | パブリックIPアドレスを付与するかどうかを選択します。 今回はプライベートサブネットに設定しますので、「なし」を選択します。 |
(15) | VPC セキュリティグループ (ファイアウォール) | データベースのセキュリティグループを設定します。 今回は新規作成します。 |
(16) | フェイルオーバー優先順位 | マスターインスタンスに障害が発生した際に、リードレプリカをマスターに昇格させるフェイルオーバー機能があります。 フェイルオーバーする際に、どのリードレプリカを昇格させるかを指定することができます。 |
Amazon Auroraのデータベースが作成開始されました。
全て作成されると以下のような画面になります。
以上で、作成は完了となります。
まとめ
今回はAmazon Auroraの作成方法について、紹介しました。
ご参考になれば、幸いです。
以上になります。ありがとうございました。
参考
https://dev.classmethod.jp/articles/re-introduction-2020-amazon-aurora
https://www.integrate.io/jp/blog/set-up-amazon-aurora-postgresql-ja/
https://zenn.dev/issy/articles/zenn-aurora-overview
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/Aurora.CreateInstance.html
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2023/05/amazon-aurora-i-o-optimized/
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