Linuxコマンドでグループ変更(groupmod)

本記事では、Linuxサーバのグループ設定変更時に利用するLinuxコマンドであるgroupmodについて紹介します。

結論
  • グループ変更はgroupmodコマンドを利用する。
  • コマンドの書式:groupmod [オプション] [変更したいグループ名]
    • -g [変更したいグループID]:グループIDを変更する際に利用
    • -n [変更したいグループ名]:グループ名を変更する際に利用

それでは、具体的な使用方法について見ていきましょう。

コマンド文法

グループ設定変更で利用するgroupmodコマンドの文法は以下の通りです。
変更できるグループ設定はグループ名、グループIDの2種類です。変更したい属性によって、オプションを選択する形になります。(オプションは複数指定できます。)
グループ名、グループIDは任意の値を指定することができますが、基本的に既存で作成される値と重複した値を指定することができません。(グループIDは、oオプションを利用することで重複する設定ができるようです。)

groupmod [オプション] [変更したいグループ名]

オプション一覧は以下の通りです。(対象コマンドのmanコマンドの情報を参考)

オプション説明
-g [変更後のグループID]グループIDを変更したい場合に利用する。-gオプション後ろに変更後のグループIDを指定する。
グループIDとは、グループ名を識別する一意の番号。値は0以上で、基本的に他のグループIDと重複してはいけない。(oオプションを併用する場合は重複可能)
-n [変更後のグループ名]グループ名を指定する際に利用する。他のグループ名と重複してはいけない。

使用例

具体的なコマンド実行結果を見ていきます。
利用する実行環境のOSは「CentOS Stream release 9」です。

(gオプション:グループID指定)の場合

gオプションでグループIDを変更するコマンドを実行します。
設定内容としては、グループ名:test01、グループID:1001のグループに対して、グループIDを1010に変更するコマンドを実行します。
事前準備として、グループ名:test01を以下の通り設定しています。

[root@test01 ~]# cat /etc/group | grep test01
test01:x:1001:
[root@test01 ~]#

実行コマンド

実行コマンドは以下の通りです。gオプションを利用してグループID:1010を指定しています。

groupmod test01 -g 1010

実行結果

実際にLinuxサーバで実行した結果は以下の通りです。成功した場合は特に標準出力としては何も表示されず、コマンドが終了します。(エラーの場合はエラーメッセージが出力されます。)

[root@test01 ~]# groupmod test01 -g 1010
[root@test01 ~]#

設定確認結果

グループIDが変更されているかを確認します。グループの設定ファイルである/etc/group内にあるtest01のグループIDを確認します。実行結果からgオプションで指定した1010に変更されています。

[root@test01 ~]# cat /etc/group | grep test01
test01:x:1010:
[root@test01 ~]#

(nオプション:グループ名指定)の場合

nオプションでグループIDを変更するコマンドを実行します。
設定内容としては、グループ名:test01、グループID:1001のグループに対して、グループ名をtest10に変更するコマンドを実行します。
事前準備として、グループ名:test01を以下の通り設定しています。

[root@test01 ~]# cat /etc/group | grep test01
test01:x:1001:
[root@test01 ~]#

実行コマンド

実行コマンドは以下の通りです。nオプションを利用してグループ名:test10を指定しています。

groupmod test01 -n test10

実行結果

実際にLinuxサーバで実行した結果は以下の通りです。成功した場合は特に標準出力としては何も表示されず、コマンドが終了します。(エラーの場合はエラーメッセージが出力されます。)

[root@test01 ~]# groupmod test01 -n test10
[root@test01 ~]#

設定確認結果

グループ名が変更されているかを確認します。グループの設定ファイルである/etc/group内にあるtest01がtest10に変更されていることを確認します。実行結果からnオプションで指定した1010に変更されています。

[root@test01 ~]# cat /etc/group | grep test01
[root@test01 ~]# cat /etc/group | grep test10
test10:x:1001:
[root@test01 ~]#

まとめ

今回はグループ設定変更で利用するLinuxコマンドgroupmodについて紹介しました。
以下は設定方法のまとめになります。

  • groupmodコマンドの使用方法はgroupmod [オプション] [変更したいグループ名]
  • オプションとして以下の主に以下の2つが利用可能
    • -g [変更したいグループID]:グループIDを変更する際に利用
    • -n [変更したいグループ名]:グループ名を変更する際に利用

以上になります。ありがとうございました。

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