こんにちは。今回は、Rundeckを利用してジョブ登録、ジョブ実行してみた内容を紹介します。
Rundeckのインストール方法は以下をご確認ください。
利用する環境は以下の通りです。
OS | CentOS Stream release 9 |
Java | openjdk 11.0.20.1 |
Rundeck | rundeck 5.6.0 |
Rundeckのプロジェクト作成
ジョブ登録の前に、プロジェクトを作成する必要があります。
Rundeckのプロジェクトは、ジョブやノードを管理するための基本的な単位です。
プロジェクトの主な特徴は以下の通りです。
最初にRundeckの管理画面の「Create New Project」をクリックします。
プロジェクトの作成画面が表示されます。
「Details」タブの下記の各項目を設定します。今回は一律「Test」とします。
他のタブは今回は特に設定しません。
完了しましたら、画面下の「作成」ボタンをクリックします。
項目名 | 説明 |
---|---|
Project Name | プロジェクトの一意の識別子となる名前。 以下の点に注意が必要。 ・文字と数字のみを使用可能 ・スペースや特殊文字は使用不可 ・後から変更不可 |
Project Display Name | プロジェクトの表示名、またはラベルと呼ばれる。 ・ユーザーフレンドリーな表示名として使用される ・スペースやその他の文字を含めることが可能 ・GUIでの表示に使用される ・後から変更可能 |
Description | プロジェクトの簡単な説明文です。 ・通常、プロジェクトの目的を説明する1つのフレーズまたは文章 ・大量のテキストがある場合は、プロジェクトのREADMEを作成することを検討する |
プロジェクトが作成されました。
次に、ジョブ登録をしていきます。
Rundeckのジョブの登録
次に、ジョブを登録していきます。
最初に画面左のバーの「ジョブ」ボタンをクリックします。
ジョブの画面が表示されるので、「新しいジョブ作成」ボタンをクリックします。
ジョブの作成画面が表示されます。
以下の設定を実施します。
- 「Details」タブでジョブ名を設定する。
- 「Workflow」タブで実行するジョブを設定する。
- 「Schedule」タブで実行する時間を指定する。
1つずつ見ていきましょう。
Rundeckのジョブの作成画面〜「Details」タブ〜
最初に、「Details」タブでジョブ名を設定していきます。
画面の「ジョブ名」欄に作成するジョブ名を入力します。
今回は”test01″を入力しました。
Rundeckのジョブの作成画面〜「Workflow」タブ〜
次に、「Workflow」タブで実行するワークフローを設定していきます。
ワークフローはジョブ内で実行される一連のステップ(特定のタスクや操作)のことです。
ジョブ実行時に、ワークフローに登録されている順番にステップが実行されます。
今回は、ワークフローのステップとして、コマンドラインで/tmp配下のディレクトリ・ファイルをlsコマンドで確認して、OUTPUTファイルを出力する操作を登録します。
画面赤枠の「Command – Execute a remote command」をクリックします。
実行するコマンドの入力欄が表示されますので、以下の通り入力します。
入力が完了したら、「保存」ボタンをクリックします。
項目名 | 説明 |
---|---|
Command | 実行するコマンドを入力する。 今回は/tmp配下のディレクトリ・ファイルをlsコマンドで確認した結果を/tmp/test.logに出力するコマンド「ls -l /tmp > /tmp/test.log」を入力しています。 |
Step Label(オプション) | 各ワークフローステップに付ける説明的な名前や記述。 ジョブの内容の管理や理解のため、記載しておくことをおすすめします。 |
ジョブのワークフローにコマンド実行のステップが登録されました。
Rundeckのジョブの作成画面〜「Schedule」タブ〜
最後に、「Schedule」タブでジョブの実行時間を指定します。
項目「Schedule to run repeatedly?」を”Yes”に変更し、「Simple」タブの時間に実行したい時刻を設定します。
今回は22:00に実行する形に設定しました。
全て完了したら、画面左下の「作成」ボタンをクリックします。
ジョブが追加されました。
以上で、ジョブ登録は完了です。
Rundeckのジョブ実行確認
実際に、スケジュールの時間にジョブ実行されるかを確認します。
画面から、スケジュールされた時間にジョブが実行されたことが確認できました。
サーバにOUTPUTファイルが存在していることも確認できました。
[root@localhost tmp]# ls -l /tmp/test.log
-rw-rw-r-- 1 rundeck rundeck 1637 10月 12 22:00 /tmp/test.log
[root@localhost tmp]#
ジョブ実行確認は以上になります。
まとめ
今回は、Rundeckでジョブ登録して、実行確認するまでを紹介しました。
ご参考になれば、幸いです。
以上になります。ありがとうございました。
参考
https://qiita.com/komeda-shinji/items/7a7aea43a35a89db5025
https://qiita.com/reiku19753/items/3299d88c01db59cf2e8f
https://tech-blog.rakus.co.jp/entry/20221005/rundeck
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